原 因
正しい価値観の欠如、思想的対立

 「PWPAと我々の決意」 (骨子) 参照⇒
              

1983.12.18 リトル・エンジェルス  文 鮮明 師

 序 : 突然の招聘 信仰という条件、犠牲→何かを与えるため

1.PWPAの使命

 1)設立の必要性 :当面の危機=核の恐怖⇒ 科学的知識を政治・経済的欲求を中心とするグループが乱用                                   

 2)設立の動機 : 世界平和の根源を模索する
    けん引者と同じような機構の設立(国際的・汎専門的・未来志向的、実践的知性の機構)

 3)設立の目的 :平和と繁栄のための新しい理念と方法を探究する勇気ある
   学者達の献身的な努力によって、正義と調和と秩序の世界を創造すること。

 4)使命(役割) :今日の時代に危機実感を持っている学者や指導者達に人類が当面している
          最も根本的な問題を検討するのに必要な資料を提供すること。

2.絶対的価値基準の確立の必要性
 1)PWPA : 「平和」 →真の愛=絶対的価値
 2)ICUS  :学問: 絶対的価値の必要性
  没価値的な方法論と研究結果→策略家が利用→人類の危機
    絶対的価値⇒諸価値の基準⇒全ての学問の基準
     a.人類の本性が願う共同理想を実現する基準 ×自由主義
     b.善を指向する人類の本性
     c.世界が一日生活圏、地球村

3.今後10年へ向けてのPWPA (新しい次元のPWPA)
 1)研究から実践へ
   世界問題の克服→研究+実践 (多くの指導者が必要)→歴史を導く
   a.学生達を積極的に指導   b.社会世論に影響を与える(メディア)
   非暴力的態度と信念、無私、献身的
 2)目 標  「平和の実現」: 理想理念の基準、実質的方法による実践
         ↑
  a, 世界学理事連盟6大州70大学、世界的指導者養成  (UCが既に大学)
  b, 大百科事典編纂を計画:一貫した価値観に立脚して集大成された新しい大百科辞典
  c.大衆教育のための世界的な月刊誌1985年1月発刊、000ページ生活全般にわたって
   知恵の泉となるような指針書であり生活教育書
  d.良書の大量出版本の質と内容 収益性( 出版界) 今後10年に最低3000冊

4.皆様を韓国へ招聘した理由
 1)韓国の摂理的意味
 a.世界的試験台の上に位置している国、世界と歴史の縮小体
  (共産主義の犠牲物となるか、自由世界の一員として生き残れるかの岐路に立つ。地政
   学的に大陸と海洋の橋頭堡と半島国家)  韓国から世界的波及
 b.勝共模範国家への確信
      韓民族の本性、敬天思想
      無神論的共産主は韓半島で根を下すようになっていなかった
      神様が生きておられるならば韓民族を立てて共産主義を克服
 c.実践的勝共運動の標本 (*韓民族の活動的、奇抜、積極的な行動力)
 d.東西文化の調和、統一から新文化の創造
    韓国は東西文化の交流点、神を中心として世界一家
    宗教・思想( 絶対的価値=神) を中心として真の世界平和が可能
    単なる国際交流ではできない

 2)平和実現のために勝共決起を!
   理想実現の根本的障害要素=無神論的共産主義
   11月25日 ICUS 学界へ勝共宣言
   知識の伝達、研究、結果+人生を責任をもって教える
          両者の統一
   各国の指導者 : 共産主義に対して優柔不断ではだめ、 勝共国民基盤の必要性
   教授 : 世界平和の実現の決意+献身的な勝共の信念
         各国の世界的な民間連合基盤を構築する
         決定的な契機となるように!

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  第一回世界平和教授協議会世界大会 (全文)
  文鮮明牧師 (PWPA・国際文化財団創設者) 挨拶


  「PWPAと我々の決意」   於 : リトルエンジェルス芸術会館 (1983.12.18)

PWPAの使命
 尊敬する世界大会議長、世界平和教授協議会72カ国議長団の皆様、そして、韓国の世界平和教授協議会会員教授の皆様、今日、この意義深い世界平和教授協議会世界大会において、これまで私が抱いてきた所信の一端を表明することが出来ることは、誠に喜びにたえません。今日この場において、世界から来られた大多数の議長団の皆様達は、今年11月末シカゴにおいて開催された、国際科学統一に関する会議を終えて、互いに別れて何日たらずしてまたお会いいたしました。早急な通報によりまして、それも一週間という間にお集まり下さいと連絡をさし上げたにもかかわらず、6大州から、それを遠いとも思わず、既存の計画や、年末の忙しいスケジュールを取り消されて、私の招待に応じて下さったことに対しまして、真心から感謝を捧げるものでございます。常識的には理解しがたいような招待を受け、難しい条件を越えて、集まってこられた皆様達の今回の大会が、歴史的なものであり、摂理的な意味があるということをだんだんお分かりになると思います。
 私は、歴史を収拾し、人類の理想を実現するために、学者達の研究業績と良心的なる決断、そして人類を先導する先駆者的な実践が、非常に重要だと当初から考えてまいりました。
 そうして1968年、むづかしい教会運営にもかかわらず、国際文化財団を創立し、1972年から国際科学統一会議を毎年開催してきております。このように、このような大会は、個人や宗教団体で主催するものではなく、国家主権の後援のもとに、成さなければならないものであります。しかし、その誰もこの点に関心を向けるものがないために、まず、私自身が実践をしなければならないという信念で、国際会議を開催したのです。そして、今年は世界平和教授協議会が、ここ韓国で創立されて、10周年を迎える年ともなりましす。
 今日人類は、数多くの危険をはらんでおります。その中で最も深刻な問題は、人間が正しい価値観を定立し得ずして、思想的な対決と混沌の中で、世界大戦の可能性と核恐怖に直面しているということであります。このような脅威は、人間の心霊を正しく導いていかなければならない宗教が、自分の責任を果たしてない間に、いろいろな政治的、経済的欲求を中心とする体制やグループが科学的知識を乱用したことにより、一層加速度化されています。このような脅威は、人類文明それ自体を根本からあやうくしています。
 私は、世界平和教授協議会が人間の知恵と啓発のために、一生をかけて尽力してきた皆様の知性によって、この危機の時代を転換させて、世界平和の根源を探索するけん引車と同じような機構が出来上がることを願って、創立したのであります。世界平和教授協議会の究極目標は、平和と繁栄のための新しい理念と方法論を探求する、勇気ある学者達の献身的な努力によって、正義と調和と秩序の世界を創造することであります。また、世界平和教授協議会は、今日の時代に危機意識を持っている学者や指導者達に、人類が当面している最も根本的な問題を検討するのに、必要な資料を提供しなければならないと思われます。

絶対的価値基準の必要性
 皆様達がすでにご存知のように、12回にわたる国際科学統一会議を行ってきた間に、その背後には容易なことばかりがあったのではありませんでした。莫大な財政的な負担は申すまでもなく、このように意義あることをしながらも、多くの嫉妬と誤解と耐え難い迫害も受けました。最近においては、皆様達をはじめとしておおくの碩学達が積極的に呼応して、世界がだんだん私の動機に理解を一層深めて下さいますことは私に大きな慰めであります。
 歴史的に人類は平和を念願してまいりましたが、この地上には相変わらず戦争が存続しております。不幸にも強大国や権力者達は、平和という言葉をたびたび誤用してきました。彼らは平和云云と言いてがらも、実際には体内的や対外的に人々を、平和でないものによって苦しめてきました。特に共産主義者達は挑発に専念しながら、「平和」という言葉を口ぐせのように使ってきました。このように「平和」という言葉は、多くの場合においてただ不義を実現する手段として利用されてきました。
 真なる平和は知識や富、そして、社会的な位置や政治権力のような外的条件によるものではありません。この世では世界的関心事を、公平に判断する絶対的基準がないことから変化していく世界のなかで、衝突する利害関係にからんで、真なる平和維持は不可能であります。本当の平和はただ「真の愛」の基盤の上に立ちうるものであり、愛の関係は人類を一つにする神を中心とした絶対価値を理解するときにのみ体験しうるのであります。
 私の考えでは、世界平和教授協議会はその志向する目標からみて、国際的・汎専門的でなければならず、また未来志向的・実践的知性の機構とならなければならないと思われます。今世紀の人類が当面している諸問題を解決するためには、ある一分野だけで、または局地的處方だけでは解決が不可能であります。国家や地域を超越した相互協力と、専門を超越した共同研究が絶対的に要請されているいるのであります。
 今日の学問は、全般的に専門化されており、その課題も又、広大で、特定学者やある学問分野のもとだけで、一元化することができません。問題の解決のためには、多様な訓練を積んだ専門人達の共同を通した接近が要求され、この接近もまた、個人的次元でなく全体的、宇宙的均衡を合わせてこそ、このための組織的機構や、有効な運営が容易となるのであります。
 それのみならず、没価値的な方法論が、学問研究の基準であるように認識されてきた間に研究の結果が、多くの場合において、より大きな上位の目的と善なる意志に背いて、策略家達に利用され、人類の悲劇を招きもしたのであります。
 このような不条理を解決するために、私は、絶対価値を中心主題とした国際科学統一会議で、その代案を求めようと努力しているのであります。
 絶対価値は諸価値の基準となるために、全ての学問の中心点にあります。
 万一専門家された学問が、没価値的な方法によってのみ研究され、又、人ごとに、その価値基準が異なる場合、どこで人類の本性が願う、共同理想を実現する基準を求めることができるでしょうか。
 又、人類がどこから正しい生き甲斐と、価値性の保障を受けることができるのでしょうか。
 例えば、自由という時、価値基準が異なる個人、相互間、社会や国家、また体制相互間にぶつかり合う矛盾、即ち、自由の陰で負わされる不公平な犠牲というものは、どこでその報償を受けることができるというのでしょうか。
 善を志向する人類の本性を見ても、絶対善の基準は要請されているということが言えるでしょう。
 又、世界がだんだん一日生活圏に縮小され、地球村をなしており、人類が宗教や人種、国籍を越えて、緊密に協力し、調和を達成しなければならない歴史的な当為性をみても、絶対価値の基準は、うちたてられなければなりません。

今後10年間のPWPA
 世界が抱いている問題を克服するためには、多くの指導者が必要です。私は、全世界の世界平和教授協議会、会員教授の皆様達が、受動的でなく、能動的に人類の理想を研究実現するのに、積極的に参与なさることを望んでやみません。
 それゆえ、世界平和教授協議会は、研究のみならず、世界福祉のために実践して、その手本をみせる機構とならなければなりません。
 この点で、他の多くの学者達の集まりと、この会合は異なっていると思われます。すべての会員は、学生達を積極的に指導するのみならず、社会世論に影響を与え、歴史を率いてゆかねばならないと思われます。
 私達すべては、非暴力的なる態度で、しかし信念を持って、この時代の最も難しい複雑な哲学的・社会的課題として、人類が当面している未解決の諸問題を解決するのに我をわすれ、献身的であらねばなりません。
目標
 世界平和教授協議会の目標である平和実現は、理想と理論の基準からではなく、実質的方法による実践によって到達できる目標です。
 1)私は、国際文化財団と世界平和教授協議会の基盤を通して、世界大学連盟の理想を抱いてまいりました。 今や実現する段階となり、六大州に少なくとも70個の総合大学を順次敵に設立し、高い次元から若い世代を育成、指導    するでしょう。
  大学相互間の交換教授制度、交換学生制度、共同研究」などを通して、世界性をおびた教育によって、人類が一つの兄弟となる世界平和の理想を実現しようとするものであります。
 2)そして、国際文化財団のシニア-コンサルタントには、絶対価値に立脚した、大百科辞典編纂計画をすでに発表したところであります。
  現在、権威ある大百科辞典がないことはありませんが、一貫した価値観に立脚して、集大成された新しい大百科辞典は、後進達のための絶対的要請です。
  私の考えでは、10余年が所要されると思われますが、全世界の平和教授協議会の会員達が動員され、これが動員され、この歴史的な作業が成就されなければならないと思います。
  それのみならず、生活を通した大衆教育のために、世界的な新しい月刊雑誌を85年1月から刊行する予定で、すでにその準備作業がはじまりました。
 3)1000余ページの膨大な内容が収録されるこの雑誌は、1度見て投げ捨てるような内容ではなく、生活全般にわたって、知恵の泉となる指針書であり、生活教育になるものと期待しています。
 4)また、良書を大量出版して、人類社会を底辺から教育する計画を立てました。本の質や内容よりも、収益性にもっと力を当てている出版界の現実のために、良い本が出版される機会が少なくなっています。
  数年間は、膨大な出血をしたとしても、今後10年間に、最低三千巻の本を出版する予定であり、すでにその作業が始まりました。

韓国へ招聘した理由
 それでは、私が何故皆さん方を韓国に招請して、勝共国民大会と共に第一次世界平和教授協議会世界大会を開催したかに対して、若干の説明をいたしましょう。

 第一に、韓国は昔から、地政学的に大陸と海洋の橋頭堡である半島国家で、強大国の勢力拡大のための要塞地となって歴史的な犠牲をはらってきました。
 現代でも、東西両陣営の要塞地であり、ソ連と北韓の侵略の前に、試練を受ける先端に立っている国です。韓国は共産主義の犠牲物となるか、自由世界の一員として、生き残れるかの岐路に立つ、世界的な試験台の上に位置している国です。
 私は、このような韓国の状況を神様の摂理的観点から、世界と歴史の縮小体としてながめております。 そのために、すべての歴史的因縁と世界的問題が直接間接的に、ここに連絡されてあり、従って、ここでの問題解決は、即、全体の解決であるとみられます。今回、このように世 界の碩学達が、集ってなした決意と宣布は、即、皆様の国と世界全体と関連されるものであり、世界的な関心事となり、世界的に波及される影響力を持つようになります。

 2番目に韓民族は、5,000年の悠久なる歴史を持った文化民族として、早くより、敬天思想による豊かな精神生活をしておりました。 我々の先祖たらは、仏教と儒教を受け入れ、その文化を燦然と花咲かせ、長くもない基督教伝来の歴史性にもかかわらず、今日、名実共に世界 を代表する情熱的な基督教国家となりました。 それのみならず、このいろいろな高等宗教が、民族の精神文化の中に溶け込んで、調和ある善なる影響を及ぼしており、現実でも、この土地には諸宗教が共存している特異な様相をみせています。
 本来、敬天思想が強い韓民族の本性を考えれば、無神論の共産主義は韓半島に根を下すようになっていなかったと思われます。 神様が、生きておられるならば、韓民族を立てて、共産世界を打破する模範を世界の前にみせることと、私は確信します。
 
 3番目として、韓民族はその気質が活動的であり、義に酔い、積極的に行動します。韓民族が一般的時代観と歴史の発展推移に、鋭敏な反応をみせるのも、この気質のためであります。韓民族が、一端共産主義が悪いと分かれば、直ちに実践行動に移すようになり、
 実践的な勝共運動は、世界を指導する標本運動となるのであります。

 4番目、韓国は東西文化の交流の接合点です。すでに、皆様方が御存知の様に、多くの碩学達が、西欧文明の未来を悲観的に予測しており、これに対して解決方案として、新しい宗教的・精神的一大転機が到来することを待ち望んでいます。西欧社会が東洋に対して、だんだん多くの 関心を持って、東洋精神・東洋宗教に心酔しているのも、東西文化の調和統一が成就されることを予告しているものと言えるでしょう。東洋で生まれたレバレンド・ムーンが動機となり、中心となって、世界の碩学達が人類平和と理想世界
の創建のために、世界平和教授協議会を組織し、国際科学統一会議を開催し、学界に新しい転機をもたらすことは、以前には歴史になかったことであり、新しい文化が胎動する歴史的ば壮挙だと言えるでしょう。

世界平和実現のために勝共決起を
 神様を父母とする「世界一家庭」「人類一兄弟」の理想からみれば、東西洋の最短距離の調和統一には宗教思想を中心としてのみ可能であります。世界平和教授協議会が真に世界平和を目標としえるならば、そして、我々すべての兄弟たちが、学問的な良心と知性を尽して、この目標を成就することを願うならば我々には再覚醒と再決意が必要だと考えます。真なる平和というものは、価値観が異なる人間相互間の平面的関係改善だけでは得られるものではありません。神を求心点とした絶対価値のもとにだけ真なる平和世界を求めることができるのであります。
 この平和理想に、根本的な障害要素は、無神論的共産主義です。私は、資本主義も神様が望まれる主義でないことを明らかに教えております。しかし、共産主義は」、神の存在自体を否定するために。この主義は、神様主義の前に第一次的な障害となるのであります。
 私は、去るシカゴ国際科学統一会議の時に、すでに共産思想を学者たちが、積極的に防げなければならないと、宣布致しました。ある者は、皆様方に対して、私の宣布と勧告があまりにも強い表現であると言うかもしれません。流れる時間の中に、昨日と今日が同じように反復されていますが、歴史と摂理に中においては、節があり、重要な転機があります。いつも、反復される時間でなく、決定的な意味を持ち、決断を下すときがあるのです。今が、その時です。私は、人類の将来に対し、深く感じることがあって、この様に勧告をいたすものであります。
 皆様が後援する韓国での今回の勝共国民大会は、皆様の祖国と自由世界至る所で、行わなければならない標本となる大会です。自由世界の指導者たちが、共産主義に対して決断を下しえず、優柔不断である限り、世界制覇の野望を持っている共産主義の膨張運動は防ぐことができません。特に、皆様教授たちが、一時的安逸や、一身の無事を願って正しいものと間違ったものを区別し、積極的に証しをしえなければ、若者たちの将来を誰に期待するのでしょうか。
 教授たちの断固たる決心と明確な価値観による後進教育こそがこの時代の要請であるのみならず教える者の基本姿勢であるともいえます。この点では宗教指導者と教授たちが共通していると思われます。私たちは、知識を伝達し、また研究結果を教えるだけでなく、人生を責任をもって教えなければならないためです。

 今日、この席に集まった72カ国代表の皆様たちの世界平和のための世界平和教授協議会の歴史的目標を達成しようと確固たる決意と、また、有神論に立脚した献身的な勝共の信念は、皆様の国のみならず、勝共の世界的な民間連合基盤を構築する決定的な契機となると私は、確信するところであります。
 皆様の国と、皆様と皆様の家族に神様の祝福が、共にあらんことを祈願しながら私の話を終わらせて頂きます。ありがとうございました。