「父の国と母の国の一体化」

 
統一教会の食口たちは、日本の統一教会と韓国の統一教会が、どのようにすれ
ば両国間に残っている歴史的な国家的感情を超越して、兄弟のような心情圏をつ
くることが出来るか、を考えなければなりません。これが最も重要なことです。
ここで日本や韓国という国を介在させて考える立場に立った場合には、神様が
目指す神の国を創りあげることきないのです。
 そのような立場で見たとき、韓国と日本の食口たちは、新しい国家復帰という
目標を定めて、神様が尋ね求めてこられた国を全体的に復帰する時まで、一体と
なって押し進めて行かなければなりません。これが統一食口の世界的使命です。
 このために韓国の統一食口は今まで闘ってきました。その歴史的伝統を日本の
食口たちに伝えてあげ、日本の食口たちを同じ立場にいかに立てるか、というこ
とが今現在において重要な問題です。
 異なる歴史背景をもつ立場で考えてみれば、自分の国内圏においては、常に日本
なら日本を考えるようになり、韓国なら韓国を考えるようになります。それではいけ
ません。ここで自分の国家を超越し、韓国も日本も、韓国統一教会の食口も日本
統一教会の食口も、共に今までの国家の観念を超越して新しい国家編成という目
的をを中心として一致しなければなりせん。

 世界的復帰ということを考えるとき、より考えなければならないことは、神の
国がどれほど重要かということです。寝ても覚めても、あるいは仕事をしている
間にも、このような精神の信条を遂行するため、私たちは持っているすべての力
をそのことにそそがなければなりません。時が来た時には全体が行動し、その目
的のために生きる、そのような決意を常にもたなければならないのです。
 それだけではなく、国を超越したカインとアベルとして、自分の血統以上に互いに
愛さなければなりません。したがって、韓国の統一教会の食口同士で愛する愛より、
韓国の食口と日本の食口が互いに愛する愛の方が強くならなければ、世界的伝統
になりません。そのような重大な立場にいることを皆さんは考えて、今から方向を
転換していかなければ、神様が求めてこられた国を復帰することはできません。

 一つの国の主権を立てるるために、二つの民族が共に協力し、一つの民族の主
権を造ったという歴史は今までにありませんでした。しかし、神様の摂理に従う
私たち統一教会の食口たちは、二つの国民が1つの国の主権を立てるために犠牲
になるということができなければなりません。

 このようなことを成し遂げるために、その先頭に立つ国は、歴史的に重大な使命
をもっています。ですから、韓国と日本、韓国と日本の統一教会が一つになって
一つの国を復帰した場合、二つの国民が結びついたその伝統は、今後の歴史過程
において国の模範となり伝統的基盤となるはずですしたがって、この伝統をどのよ
うにしてでも、清い真の伝統として神側に立てることが、今から成し遂げるべき日
本と韓国の統一食口の使命です。(1971.1.30)

     
   『真の父母の絶対的価値と氏族メシアの道』第4章天一国の完成と氏族的メシア
                       (3)父の国と母の国の一体化(196-199頁)より